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- 伊達メガネとは？なぜ伊達？その由来と歴史を解説
伊達メガネとは？
そもそも"伊達眼鏡"って何だろう。そう思った事はございませんか？今回は伊達メガネについて全て解説していきます。あなたが意外に知らなかった事実もあるかもしれません。
まず初めに、伊達眼鏡(だてめがね)とは、オシャレとしてかける眼鏡の事を言います。
度が入っていたりするような視力の補正、光をさえぎるような遮光などの機能がないメガネの事を言います。度入り眼鏡と伊達眼鏡の違いはレンズの有無のみしかありません。同じメガネフレームなので、レンズ以外の製造方法の違いはありません。
日本で本格的にファッションとしての伊達メガネが普及し始めたのは2000年代前半頃のように思います。昔は眼が悪い人しか眼鏡をかけていなかったのですが、ファッション文化が発展するにつれて眼が悪くない人でもファッションの一部としてメガネをかけるようになりました。
そんなメガネフレームを"度入りメガネ"や"サングラス"と区別するために"伊達メガネ"という言葉が使われるようになります。
レンズが無い事を伊達メガネとも
現在の伊達メガネにはほぼ全てUVカットのクリアレンズが入っており、サングラスの一種となっています。ですが最近では、レンズがないフレームだけ眼鏡を伊達眼鏡と呼ぶ場合もございます。ではなぜ、わざわざ眼鏡のレンズを抜くのでしょうか。
・レンズを抜く理由1 光の反射を嫌う
特に芸能人やモデル、コスプレイヤーさんに多いのがこちらの理由です。テレビなどの撮影時、日光やカメラのフラッシュが眼鏡レンズに反射するのを嫌いレンズを抜いて着用していました。
・レンズを抜く理由2 お化粧・メイク
一般の方で、レンズを抜いて伊達メガネにする方はほとんどが女性で、理由はお化粧です。メイクの付けまつ毛がレンズに当たるのを嫌いレンズを抜いたダテメガネを使用しています。
・レンズを抜く理由3 ファッションとして
基本的に、一般の方はファッションとしてレンズを抜く事はあまりありませんが、芸能人は普段からレンズを抜いている方が多々いらっしゃいます。それの影響かファッションとしてレンズを抜いた"ダテメガネ"を着用している方もいらっしゃいます。
・レンズを抜く理由4 汚れや曇り
先ほどのファッション性のケースの延長になりますが、毎回レンズを抜く伊達メガネ限定ショップのお客様に取材ところ「この伊達メガネが曇ったり汚れたりして掃除するのが大変だから」だそうです（笑）こういったケースも一部あるようです。
これらのケースのように、レンズ無しのメガネが一般的になってきた事が、レンズ無しのフレームを伊達メガネと呼ばれる所以になったと考えられます。
普通の伊達メガネと区別するために、レンズが無い眼鏡の事を"完全なダテメガネ"と表現される事が多いです。
伊達メガネの由来
なぜ「伊達メガネ」というのか。"立つ"という言葉と"伊達"という言葉が語源となります。 "立つ"は"眼鏡をかけて美しさを引き立てる"の意味の"立つ"です。
立てるメガネ→立てメガネ→伊達メガネと変化していきました。
"立て眼鏡"はわざわざ度が無い眼鏡フレームを着用する事を表現した言葉となります。立て眼鏡が"伊達"に変わった理由
では"伊達"はなぜでしょうか。 それは東北地方の覇者、戦国武将であり仙台藩初代藩主の伊達政宗公の苗字が由来です。
伊達政宗公は派手好きで、残された着物、甲冑を見ても派手でユニークなものばかりです。家臣団も金や紫など派手で豪華な軍装にしました。京都にて大名行列の際、その派手な軍装の伊達軍を見て京都の人々を驚かせました。それからオシャレをする人の事を「伊達者」と呼ぶようになりました。
立てメガネ→伊達メガネに
本来の意味の"立てメガネ"と伊達者の"伊達"をかけて"伊達メガネ"と呼ぶようになりました。そして現在ではファッションとして着用するメガネの事を伊達眼鏡と呼ぶようになったのだと考えられています。
伊達メガネの使い方
どの人がどんな目的で伊達メガネを使うのでしょうか。メガネは目元に装着するため印象が、がらりと変わります。
オシャレや、就職活動、ビジネス、有名人の変装など様々な場面に使用されています。最近では、花粉症、防塵、紫外線防止など眼を守るためにも使用されている方も多いです。
伊達メガネがどのように使われているかを考察していきます。
・ファッションとして
伊達メガネの使い道として一番多いのはファッション目的が多いです。以前は眼鏡に憧れていた視力が良い人を中心にダテメガネをファッションとして利用していました。
が、現在では目が悪い人もコンタクトレンズの上から、伊達メガネを着用している事が非常に多いです。理由としては、レンズを作ることが手間だったり、低価格化とフレームデザインの多様化により、様々な形や色の眼鏡フレームを購入しやくなった事が挙げられます。
・紫外線対策・花粉・防塵防止など健康のため
次に多いのは紫外線対策など健康のための利用です。一般的に使用されるUVカットレンズは紫外線を99％カットするので白内障や緑内障など防ぐ事が可能です。サングラスと同じですが、紫外線対策にレンズの色は関係がないので、サングラスと同様に伊達メガネでも紫外線対策が可能です。
防塵対策にも伊達眼鏡を利用する事もあります。特にバイクに乗っている方で、夜にサングラスだと暗くて問題があるため利用している方が多いようです。花粉対策にも一定の効果はございますが、フレームの隙間から花粉は入り込みますので効果は限定的です。
・ビジネスとして
眼鏡は真面目で誠実な雰囲気を作れますので、就職活動や営業の方など第一印象が重要なビジネスシーンで利用する事もございます。スーツや制服などアクセサリー着用が制限されている環境では、ダテメガネが活躍します。
・薄い顔やすっぴん隠し、変装として
男性は化粧ができないため、薄い顔とされる方は眼鏡が必須です。女性はすっぴんを隠すために伊達眼鏡を着用する時がございます。また芸能人は帽子に眼鏡にマスクと、変装のために利用している事が多いです。本来持っている顔や雰囲気を隠せるくらい眼鏡は強く相手に印象付けます。
海外の伊達メガネ事情
おしゃれを目的とした伊達メガネ文化は欧米からアジアまで世界中でみられます。やはり地域や国、文化も違えば、それぞれ好まれるデザインや使い方などの違いがでてきます。
日本を含めた東アジア圏、アメリカやヨーロッパ、タイやベトナムなど東アジアとの違いをご紹介します。
・アメリカ・ヨーロッパ
欧米では伊達メガネの文化はなく、クリアレンズは度入り眼鏡としてかけるという意識が強いように思います。芸能人以外はほとんど使用していないのが現状です。
欧米でダテメガネが少ない理由は、瞳の色に関係しています。元々欧米の多数である白人は瞳が青や緑だったり、私たち黒い瞳のアジア人よりも日差しに弱い体質です。クリアレンズよりも、光を遮光するサングラスが好まれおります。
クリアレンズを使用していても、レンズが大きめなティアドロップタイプかスクエアタイプが主流です。
・韓国・中国・台湾
日本を含む東アジアである韓国・中国・台湾は世界中で最も伊達眼鏡がファッションとして普及しています。フレームの種類も多種多様で、アクセサリー感覚で着用しています。
東アジア人は一重が多くてまぶたが厚く、いわゆる"薄い顔"の人が多いです。特徴が少ない薄い顔を眼鏡でカバーする事ができるので、ファッションとしてダテメガネが普及したと考えらます。
さらに世界一視力が悪い地域であることと、世界一眼鏡の製造が盛んな地域なので眼鏡にが身近なことも、普及している理由です。
・東南アジア
東南アジアは視力が悪くない国々で気候も南国なためサングラスが中心でしたが、東南アジアでも近年爆発的に伊達眼鏡文化が広がっています。
眼鏡製造国である中国に近いタイ・ベトナムでの普及が特に多く、流行のデザインも韓国や中国など東アジアと同様です。芸能人やモデルなど中国系の方が多く、伊達眼鏡をよく着用しています。
東南アジアの中でもフィリピンだけは独特で東アジアで人気なデザインより、ティアドロップや大きめのスクエアタイプなど欧米で人気なスタイリッシュなデザインが好まれます。
まとめ
いかがだったでしょうか。普段何気なく着用している伊達メガネにも様々な歴史と文化があります。 変わった視点でダテメガネをお楽しみください。
当店の眼鏡は全てUVレンズ入りの伊達メガネです。ご興味を持った方は是非お越しください。
※当記事は取材や経験を元に執筆をしております。文章を無断転載を固く禁じます
